自然治癒は基本的にしません。 消えたように見えても白点虫が水中を遊泳しているだけで、再び寄生します。 一度発症したら、白点虫を水槽に持ち込んだことになるので水槽全体を薬浴する必要があります。 新しい魚を導入する際は、まず数日間トリートメントを行い病気の有無を確認しましょう。 白点病に塩水浴は効きますか? 即効性はありませんが、ある程度の効果はあります。 しかし、過信は禁物で、明らかに症状がひどい場合は魚病薬での治療を行いましょう。 薬浴後は、3日以上の塩水浴を行いながら再発しないかを確認します。 これには、白点病で消耗した体力の回復を行う意味もあります。
本記事は 「淡水魚の白点病の治療法」 を解説します。 金魚、メダカ、ベタ、熱帯魚など、水槽で飼育しているお魚にはメジャーな病気です。 アクアリウムを楽しむ過程で一度は必ず直面するので、治し方を知っておくと良いでしょう。 「治療の一連の流れ」「症状別の対処法」「おすすめの魚病薬」「白点虫の生態」 など、初心者の方にも分かりやすく丁寧にご説明していきますので、ぜひご覧ください。 注意 今回ご紹介する方法が「唯一の治療法」ではありません。時と場合によって柔軟に対応する必要がありますよ! 元気 最も多い病気です。お魚を飼い始めた方は予習がてらお読みください! 水槽で生える藻類(苔)対策まとめ ー増殖原因、藻類一覧、お掃除屋さんの適正数などを丁寧に解説ー この記事の著者 プロアクアリスト 轟元気 とどろきげんき 白点病とは? お魚の体の表面に 「白い点」 が現れる病気です。 「ウオノカイセンチュウ」 という寄生虫が原因で発症しますよ。 主にヒレや体表に寄生し、体液を吸い取るのでお魚が衰弱します。 エラに大量に寄生されてしまうと呼吸困難で死んでしまうこともありますよ。 MEMO 「イクチオフチリウス症」 とも呼ばれます。 元気 お魚の病気の中では治療しやすい方なので、早めに発見し対処できれば治癒率は高いです! 治療の流れ まずはざっくりと治療の流れから見ていきましょう。 全行程は1~2週間程度かかると思っててくださいね。 発見 お魚を良く観察して「白い点」が無いかチェックしましょう。 もし、見つかるようならそれは白点病かもしれません。 治療 最初から魚病薬を使って治療にあたると早く治りますよ。 お薬は症状に合わせて使い分けると良いです。 初期、中期症状 ⇒ ヒコサンZ、アグテン 重症 ⇒ グリーンFゴールド顆粒、エルバージュエース 様子を見る お魚の体から白点が消えても、数日間は再発する可能性が高いです。 白点が消えたあとも2~3日間は薬浴を続けて様子をみましょう。 終了 1~2日程度様子を見て白点が再発しないようなら治療を終了してください。 寄生、治療によりお魚の体力が下がっているので、しばらくはよく観察して再発が無いか気をつけましょう。 治療法解説 発見 症状の判別 薬の準備 ヒーターの準備 隔離水槽の準備(重症の場合) ここから実際の治療方法を詳しく解説していきます。 まず最初に必要なことはこちらの5点。 こちらをクリアしてから、 「治療法」 へ進みましょう。 ① 発見 まず、必要なことは白点病に罹っているかどうかの確認です。 大体 「0.
元気 ヒコサンZ、アグテンなどの「マラカイトグリーン系」の薬をストックしておくと便利です! こちらの記事もどうぞ!
5%の濃度の塩水を使い塩水浴をさせましょう。 白点病を予防するには?
当歳とではなくほかのサイトを調べているとでてくるかもしれませんが、鷹の爪が白点病の治療に役立つという意見があります。内容は鷹の爪に含まれる成分のカプサイシンによるものだとされています。実際の使用方法は10リットルの水に対して、鷹の爪の種をとったもの一本を、小さくきざんでパックなどにいれて、浮かべておくというものです。 これは民間療法というやつですが、実際の金魚屋さん達はあまりこの方法をとっているようには思えません。薬剤に比べると金魚やそのほかの生体、水草へのダメージがないようですので興味がある方はためしてみるのもいいかもしれませんね。 白点病やその治療についての解説動画の紹介 金魚の白点病について:まとめ 白点病の原因になるウオノカイセンチュウは、全滅させるのはほとんど不可能とされていています。したがって予防するには金魚にできるだけストレスをかけず、ウオノカイセンチュウが繁殖する環境にならないようにする必要があります。その為には普段から水槽内を掃除をして綺麗に保つこと、濾過能力の高い濾過器、濾過フィルターを使うことなども予防になります。 死んだ魚なども速やかに除去する必要があります。白点病に感染してしまった場合は早期の発見と治療を心がけるように金魚の観察を欠かさないようにしましょう。
白点病の原因となるウオノカイセンチュウは 幼虫の時に魚に寄生し、成虫になると離れていきます 。そして分裂、増殖してまた魚に寄生するというサイクルを繰り返しており、 一旦離れたように見えても水槽内で生きていればまた寄生し、その数も増えていきます 。 水槽内の水温が高ければ、自然とウオノカイセンチュウが全滅してしまう可能性もありますが、 根治できないと、白点病はほとんどの場合で再発します 。 自然治癒したと思っていたら、数日後に無数の白点がついてしまっうこともあるので 自然治癒には期待しないほうがよいです 。 白点病が発生した飼育水槽も手入れしよう!
5mm」 程度の白い点が体に付いていないかチェックしましょう。 大きさは環境によってマチマチです。 低水温時は大きく、高水温時は小さくなりますよ。 寿命の短い虫なので、増えたり減ったりするのが早いです。 「昨日は無かった点がある」「白い点が昨日と違う場所にある」 なんて時は白点病の可能性が高いですよ。 こちらのページに病気の画像が多数紹介されていますので、参考までにチェックしてみてくださいね。 参考 各病気の画像 チャーム ずっと白い点があるんだけど? ずっと白い点がある場合、それは白点病では無いと思います。「コブ」「腫瘍」「他の寄生虫」などが考えられますね。 ② 症状の判別 「初期、中期症状なのか」「重症なのか」 で治療方法が変わります。 治療を始める前に 「症状の重さ」 を見極めましょう。 初期、中期症状の場合 白点の数はざっくりと数えられる 元気がある 数匹しか症状が出ていない 重症の場合 白点が数え切れないほどある 動かない、苦しそうだ 初期、中期症状の治療法が効かなかった 元気 判断に迷うなら重症の治療法を選べばOKです! ③ 薬の準備 症状の判別に従って魚病薬を準備しましょう。 初期、中期症状 ヒコサンZ アグテン ※マラカイトグリーンが主成分のものなら他のお薬でもOKです 重症 グリーンFゴールド顆粒 エルバージュエース その他の白点病治療薬 グリーンFクリアー 塩素で病原を倒す薬。 とても効果が高いが「pH6. 5以下」では毒性が高くなってしまいます。 使いこなすのにちょっと技術がいりますよ。 メチレンブルー ヒコサンZと同じ水が青くなる薬。 初期、中期なら十分に対応可能。 染色力が強いので水槽の「シリコン」などを青く染めてしまいます。 使うなら隔離水槽で薬浴させましょう。 グリーンFリキッド 上記、メチレンブルーと同様です。 【魚病薬まとめ】私が使っているおすすめのお薬をご紹介 ④ ヒーターの準備 高水温が苦手 ライフサイクルを早める 温度を高くする理由はこちらの2点。 温度設定が変えられるタイプのヒーターを準備して、水温を 「28℃~30℃程度」 にしましょう。 高水温が苦手 ウオノカイセンチュウの最適な水温は 「20℃~22℃程度」 です。 高水温は苦手なので弱らせることが出来ますよ。 ※高水温を維持するだけでは倒しきれないので注意! ライフサイクルを早める 水温が高いと代謝スピードが上がるため早く寿命が来ます。 28℃~30℃程度にすることで20~30%程度寿命が短くなりますよ。 元気 ヒーターの設置は必須ではありません。しかし、治りが早くなるため設置することをおすすめします。温度設定が出来るヒーターがベストですよ!
熱帯魚や観賞魚が感染する『白点病』の治療方法を解説します。 白点病は熱帯魚や金魚などに多い病気で、 早期発見・早期治療 が鍵となります。 治療することで完治することができますが、 病気が進行すると場合によっては死んでしまう こともあります。 今回は熱帯魚の病気の中でも伝染しやすい白点病について、治療時の水温や、治療法についてご説明いたします。 飼育魚が白点病を発症した際のご参考になさってください。 プロアクアリストのアドバイスをもとに解説 このコラムは、 東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見 をもとに作成しています。 熱帯魚の病気は、飼育環境の悪化が原因で罹るもの・寄生虫に感染してかかるものに分けられます。 白点病は後者にあたり、 新しい生体から持ち込みやすい です。 このコラムでは、感染してしまった場合の治療法と対処法を解説いたします。 白点病の治し方を動画で知る! 白点病の治療については、YouTube動画でもご覧いただけます。 治療方法や薬に関する疑問などをわかりやすく解説しています。 トロピカでは人気の記事を随時動画にして、YouTubeチャンネル 「 トロピカチャンネル 」 で配信しています。 アクアリウム運用のポイントや、熱帯魚の飼育に関するお悩み解決策などを動画でわかりやすく解説しています。 ぜひチャンネル登録をお願いします。 白点病とは?