パスワードなしでアクセスできるようする方法 1-4-1. で解説しているように、ネットワーク共有センターから「パスワード保護共有」の設定を無効化することで、パスワードなしでアクセスできるようになります。 日常的に利用する共有フォルダであればパスワードなしのほうが便利です。しかし、セキュリティレベルを下げることに変わりはないので、その分ユーザー権限の管理を徹底してセキュリティレベルを維持しましょう。 1-4-3. ドライブ共有を避けるべき理由 Windows 10 の共有機能はフォルダ単位だけでなく、ドライブ単位でも可能です。ハードディスク丸ごと、光学ドライブ丸ごといった機器単位での共有が可能なので、ネットワーク上の他のデバイスから高度な操作をすることもできます。 ただし、ドライブ単位の共有は高度な権限を与えることになるため、セキュリティ上は好ましくありません。 悪意のあるユーザーが操作してしまうと Windows 10 のデバイスそのものを壊すこともできるので、よほどの必要性がない場合以外は避けるようにしましょう。 2-1. Windows 10 での共有設定 Windows 10 側でのファイル共有は、フォルダ単位で設定します。「共有したいフォルダを右クリックして、共有を選択」という操作が基本です。 ここでは、デスクトップ上にある「共有テスト」というフォルダを共有してみます。 このフォルダを右クリックするとメニューが表示されるので、その中の「共有」をクリック。共有メニューが表示されるので、「特定のユーザー」を選択します。 下記画像で赤く囲まれているプルダウンメニューからユーザーを選びます。特定のユーザー名を指定する場合は直接ユーザー名を入力して追加ボタンをクリックします。 LAN 経由でアクセスしてくるすべてのユーザーからのアクセスを受け付ける場合は、Everyone を選択します。 このようにユーザーを追加したら、次にそのユーザーに「読み取り」または「読み取り/書き込み」の権限を選択します。見るだけの許可で十分なユーザーには「読み取り」、グループで作業をしていて編集する権限が必要なユーザーには「読み取り/書き込み」を選択します。 必要なユーザーの追加と権限の設定が終わったら、「共有」をクリックして設定完了です。 次項からは、さまざまなデバイスからこの Windows 10 の共有フォルダにアクセスする方法を解説します。 2-2.
共有フォルダへのアクセス方法 4-1. 共有フォルダのネットワークパス 例えば、共有設定したフォルダの [プロパティ] – [共有]タブが以下のように表示されるとします。 ネットワークパス ネットワークパスのところに、 \\PC-LE6\Users\foo\Documents とありますが、これがこの共有リソースのパスになります(ここでの「リソース」は「資源」という意味で、ファイルやフォルダ、プランターなどを指します)。このパスの形式は、 UNC (Universal Naming Convention) といい、Windows では一般的です。 4-2. 他のPCからアクセスする 4-2-1. 「ファイル名を指定して実行」を使う方法 Windows + R キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を表示します。 「名前」のところに、先程のネットワークパスを入力し [OK]ボタンを押します。 ファイル名を指定して実行 資格情報が求められたら、接続先コンピューターに存在するユーザー名・パスワードを入力します。アクセス権に問題がなければ、エクスプローラーで目的のフォルダが開きます。 4-2-2. エクスプローラーを使う方法 これは簡単で、エクスプローラーで「ネットワーク」を開き、「コンピューター」のところから目的のフォルダを探すだけです。 エクスプローラーで「ネットワーク」を開く 5. 共有フォルダの利用方針 以下の使い方は、あくまでも私からのお勧めです。 パスワード保護共有は有効にします。 ワークグループで使っている場合は、面倒ですが接続先の Windows に、接続元にあるのと同じアカウントを作成するのが結局はラクです。 それが面倒であれば、接続先に共有用のアカウント(接続元のWindowsに存在するアカウントとは別のアカウント)を1つだけ作成し、そのユーザーのフォルダを共有させるか、もしくは「パブリックフォルダ」を使ってデータを共有します。 6.
Windows 10 と他のWindows デバイス Windows 10 をはじめとする Windows 各バージョンのデバイスから共有フォルダにアクセスするには、ネットワークウィンドウを使用します。 Windows 各バージョンの「コンピューター」または「マイコンピューター」を開いて、左メニューにある「ネットワーク」または「マイネットワーク」を開きます。 するとその時点で LAN 接続されているデバイスの一覧が表示されるので、その中から目的のデバイスを選んでダブルクリックします。この例では Windows 7 からアクセスしています。 そこから目的のフォルダがある階層に入っていくと、先ほどの「共有テスト」が見つかりました。 2-3. Windows 10 と Mac Mac から目的のデバイスを探すにはいくつかの方法があるのですが、最も確実で速いのが IP アドレスを直接入力する方法です。共有フォルダがある Windows 10 デバイスの IP アドレスを事前に知っておけば、Mac から一発でアクセスできます。 Windows 10 で IP アドレスを知るには、以下の手順を踏んでください。 スタートボタンを右クリック → コマンドプロンプト → 開いた画面で「ipconfig」と入力して ENTER キーを惜します。 これで、接続したい Windows 10 デバイスの IP アドレスは 192. 168. 1. 6 であることが分かりました。 Mac から LAN にアクセスするには Finder メニューにある「移動」→「サーバへ接続」の順に開きます。 「サーバへ接続」のウインドウが開いたら、サーバアドレスの欄に先ほどの IP アドレスを入力して、接続ボタンをクリックします。 アクセスが確立したら、Windows 10 デバイスへの接続完了です。 2-4. Windows 10 と iPhone iPhone 向けに用意されている高性能ファイラーアプリ「Documents 5」が共有フォルダへのアクセスにも有効なので、このアプリを使いたいと思います。 Documents 5 は、App Store からダウンロード可能です。 ■ダウンロードはこちら ⇒ Documents 5 – 高速 PDF リーダー、ダウンロードマネージャ Documents 5 を起動したら、画面下メニュー中央にあるアイコンをタップしてください。このアイコンは Wi-Fi 接続されているデバイスにアクセスするためのボタンです。 Wi-Fi 経由で LAN に接続したらアクセス可能なデバイスが表示されます。その中に Windows 10 でフォルダ共有をしているデバイスもあるので、それをタップします。 目的の階層まで入っていくと、目的の「共有テスト」フォルダに行き当たります。 2-5.
[追加]ボタンを押す [追加]ボタンを押す 4. 初期値で「読み取り」と表示されている▼部分をクリックし「読み取り」または「読み取り/書き込み」を選択してアクセス権を設定する。読み取りのみ設定したい場合は、そのままでよい。 初期値で「読み取り」と表示されている▼部分をクリックし「読み取り」または「読み取り/書き込み」を選択してアクセス権を設定する。読み取りのみ設定したい場合は、そのままでよい 5. [共有]ボタンを押す [共有]ボタンを押す 6. [終了]ボタンを押す 設定はこれで終了だ。共有に設定したフォルダのアイコンに変化はないが共有されているので心配はない。 次に、実際のアクセス方法を解説する。 共有されたフォルダにアクセスする方法 別のコンピュータから先ほど共有に設定したフォルダにアクセスしてみよう。共有フォルダは、デスクトップにあることにする。 Windowsのバージョンによって多少操作が異なるが、共通して実行できる方法を挙げる。なお、ここで挙げる図は、Windows 10をインストールしたほかのコンピュータからアクセスしたときの場合だ。 1. エクスプローラを起動する Windowsのバージョンによって操作は、多少違うが[スタート]ボタンを右クリックしてみよう。エクスプローラが見つかるはずだ。 エクスプローラを起動する 2. 左の一覧から「ネットワーク」を選択する 左の一覧から「ネットワーク」を選択する 3. 共有フォルダのあるコンピュータ名をクリックする もし、共有フォルダ名が見当たらないときは、別記事 「LANにアクセスできないときはここをチェック(Win10編)」 を参照して欲しい。 共有フォルダのあるコンピュータ名をクリックする 4. 「Users」フォルダ→(ユーザ名)→「デスクトップ」を選択する ユーザ名は、Windows 10に設定してあるユーザ名なのでそれぞれ異なる。 5. 共有に設定したフォルダ名をクリックする 共有に設定したフォルダ名をクリックする 6. これで共有に設定したフォルダにコピーしてあるファイルが表示される これで共有に設定したフォルダにコピーしてあるファイルが表示される 共有したファイルが非表示・アクセスできない場合等の対処法は? もし何らかの不具合でファイルが表示されなかったら別記事「 共有フォルダにアクセスできない時の解決法(Win10編) 」を参照して欲しい。 【関連記事】 Windowsのスクリーンショットの撮り方と保存先設定 パソコンがWi-Fi(無線LAN)に繋がらないときのチェック8つ ファンクションキー(F1~F12)の使い方!切り替えも LANケーブルの種類(タイプやカテゴリ)と選び方 Wi-Fiの電波を強くするにはアルミホイルを使う?電波強度が上がるのは
0 10 Windows 10 の普及が進む中、Windows 同士や Mac、iPhone、Android など各種デバイスとファイル共有をしたいと思う方も多いと思います。そこで Windows 10 のファイル共有機能についての疑問と設定の方法、各種デバイスからのアクセス方法、さらにセキュリティに対する不安を解消するために必要な知識を解説します。 また、Windows 10 でファイル共有できない、アクセスできない、デバイスが見つからないなど、よくあるトラブルについての解決法もまとめました。 目次 1. Windows 10 でのファイル共有の設定方法と特徴 2. Windows 10 と他デバイス間でのファイル共有方法 3. 【トラブル解決】Windows 10 のファイル共有ができない時の対処法 4. オンラインストレージサービスによるファイル共有 5. まとめ 1-1. ファイル共有の概念と、ファイル共有でできること ファイル共有とは、複数のユーザーが複数のデバイスから同一のファイルにアクセスをして利用することです。グループでの作業やファイルの受け渡しなどに幅広く利用されており、Windows 10 にもファイル共有機能が標準装備されています。 1-2. ファイル共有で業務改善 Windows 10 のデバイスに保存されているファイルに共有設定をすることで、以下のような業務改善が考えられます。 グループで作業しているファイルを Windows 10 デバイスに置いて共同利用する Windows 10 デバイスに各デバイスの大切なファイルをバックアップ セキュリティが強化された Windows 10 は共有ファイルを安全に保管しやすい 1-3. ファイル共有とユーザー権限 ファイル共有には、ユーザー権限という概念があります。そのファイルへのアクセスを許可するユーザーを指定した上で、そのユーザーに閲覧のみを許可するのか書き込みまで権限を与えるのかを設定します。 これにより、意図しないユーザーによるファイル改ざんやミスによる上書きなどを防ぐことができます。 1-4. Windows 10 のファイル共有とセキュリティ 1-4-1. ファイル共有とパスワード 共有しているフォルダのセキュリティを高めるためにパスワードロックをかけたい場合は、 スタートボタンを右クリック → コントロールパネル → ネットワークとインターネット→ ネットワーク共有センターの順に開き、左メニューにある「共有の詳細設定の変更」を開きます。 一番下に「すべてのネットワーク」という項目があるので、これを開きます。 一番下にある「パスワード保護共有」を「有効」にするとパスワードロックが有効化され、無効にするとパスワードなしでアクセス可能になります。 1-4-2.