2021年01月04日 2020年は世界の健康にとって壊滅的な年でした。未知のウイルスが世界中を駆け巡り、医療制度の不備が露呈しました。今日、あらゆる地域は、COVID-19の取り組みと重要な医療サービスの提供を両立させることに苦労しています。 加えて、このパンデミックによって過去20年間に達成された、たとえば感染症との闘い、母子の健康改善など、苦労して獲得した世界的な健康の進歩が後退する危機にあります。 2021年には、世界中の国々がCOVID-19との戦いを続ける必要があります。WHOは、各国がパンデミックやその他の緊急事態への備えを強化するのを支援するよう努めます。 これを行う10の課題は次のとおりです。 世界的な健康の安全のために世界的な連帯を築く COVID-19検査、医薬品、ワクチンの普及をスピードアップする すべての人の健康を促進する 健康の不平等への取り組みを進める 科学とデータに関するグローバルなリーダーシップを提供する 感染症への取り組みを強化する 薬剤耐性との戦いを強化する NCD(非伝染性疾患)とメンタルヘルスの予防と治療 よりよい世界に向けて再構築する 個人、社会、国家、国際機関が協調行動をおこなう 記事の詳細はWHOのウェブサイトをご覧ください。(英文)
WHOは、全ての人にとって実現すべき健康とは、以下のようなものであると謳っています。 Health is a state of complete physical, mental, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. また、そのために必要なものとして、国家や保健機関は十分な情報とサービスを提供し、いつでも、だれでも、必要なケアやカウンセリングを受けられることが大事であり、健康を保つことは重要な基本的人権であるといっています。 特に、1994年、カイロで開催された世界人口開発会議、および1995年北京で開かれた世界女性会議を通して、リプロダクティブヘルス/ライツすなわち、女性およびカップルが、望んだ時期の妊娠・出産のみならず、性に関する相談も、周囲との人間関係もサポートとされるべきと宣言されました。 「人々は安全で満足できる性生活を送り、子どもを産むかどうか、いつ、何人産むかを決定する自由をもつ。さらに適切な情報とサービスを受ける権利をもつ。対象は性に関する情報も含まれており、個人と他人の生活の相互関係を向上させることを目的とする」 (Biennial Report 1994-1995.